09年4月に発表した「建設技能労働者の人材確保・育成に関する提言」によりますと、一般的家計の生計(40歳代)に必要な世帯主年収は約570万円で、標準目標年収を600万円以上と設定し、賃金引き上げができる業界環境の改善を求めています。私達の賃金はこの水準からみればかなりの距離感があります。賃金の原則は、会社の経営能力から出発するのではなく、日本の経済的文化的水準に見合った、生活に必要とされる経費・生計費が原則です。
要求とたたかい
10春闘は1、全組合員参加の運動と全国統一闘争の強化。2、人間性と景気を回復する賃金・単価・雇用改善闘争の強化。3、職場・地域から業種別運動への参加と中小企業運動の本格的展開。4、1500名県本部実現に向けた組織拡大運動の強化。5、国民的課題(労働者派遣法抜本改善、最低賃金改善、後期高齢者医療制度廃止、憲法改悪阻止)と参議院選挙闘争の強化。を柱に据えたたかいをすすめます。
憲法25条は「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を保障し、さらにILO(国際労働機関)第26回総会の「フィラデルフィア宣言」では人間の労働(力)を商品のようなモノとして扱うことを戒め、「一部の貧困は全体の繁栄にとって危険」であり、人間としての生活を享受する権利を主張しています。
私達人間は、動物のように生理的で自然な生きかたをしていればよいというものではありません。
福岡県 北九州市 若松区 ビジネスホテル うめかぜ組合
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